【2025年度】インタビュー特別企画
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2025年9月9日掲載
株式会社レミントン

会社概要
株式会社レミントン
本社の所在地:神奈川県横浜市鶴見区下末吉一丁目1番31号
1992年8月18日設立/社員数 40名 ※2025年8月時点
- 業種:その他の小売業
-
Pマーク付与…2005年5月26日、登録番号…10590009(11)
審査機関:一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会
取り扱う個人情報
- 商品購入者や会員登録者の情報
- 取引企業、提携事業者の情報
- 採用応募者の情報
- 自社従業者の情報など
インタビュー
インタビュー回答者
-
個人情報管理責任者:代表取締役 野間田様(右) -
人事採用担当者:林原様 -
個人情報事務局 兼 教育担当者:奥中様
- Q
プライバシーマーク導入の背景を教えてください
- A
弊社がプライバシーマークを取得したのは2005年となりますが、個人情報保護法が施行される以前、世の中では大規模な個人情報漏洩事故が複数発生していたそうです。私たちが行う通信販売事業は個人情報の取扱いが必須であり、当時からその取扱い量は増加する一方でした。
自社独自の取り組み方法では、業務を優先してしまい個人情報の取扱いをおろそかにするのではないかと懸念されたことから、個人情報保護の取り組みを徹底するために第三者認証を検討しました。当時はまだプライバシーマークの認知も低く、同業で取得している会社も少なかったのですが、弊社の取得の目的は競争のためではなく、リスクヘッジのためでした。
導入の目的
・個人情報の適切な取扱いのため
- Q
取得に至るまでの過程やPMS維持する中で、ご苦労された点はありますか
- A
弊社では創業以来、就業規則以外の規定がなかったため、PMSを構築するのは大変だったようです。しかし、当時の弊社代表が「わが社の重要な機密情報は唯一個人情報のみである」と定めたことにより、個人情報の取扱いに関わる部分には厳しいルールが設定されました。
また、プライバシーマーク取得後もJIS規格の変更にあわせて構築・運用指針が変更になる度に、自社の規程も修正してきました。その都度手間はかかりますが、「JIS規格に合わせて柔軟に対応する」という代表の方針により、長年プライバシーマークの更新を続けてきました。
- Q
プライバシーマーク取得後にどのような効果がありましたか
- A
弊社自体も個人情報を取り扱いますが、業務委託先も同様に非常に多くの個人情報を取り扱っています。そのため、弊社では委託先の選定条件としてプライバシーマークの取得を前提としています。委託先調査では詳細なJISの要求事項を聞くようにしているので、業務委託の際には個人情報の管理について強く認識していただけていると思います。
社内では毎月行っている部署毎のチェックで、ヒヤリハットの時点での報告が上がってきたり、個人情報の取扱いについて確認されることもあったりと、従業員の意識の中に個人情報保護の意識が根付いているという実感があります。
また、お客様の個人情報だけでなく従業員や採用活動等でかかわる学生さんの個人情報も保護対象であるので、従業員が安心して働ける環境を作れたことも取得の効果のひとつでした。
取得の効果
・従業者の個人情報保護意識の向上
・事故等のリスク低減
・自社の信頼性向上
- Q
PMSの運用において、工夫している点があれば教えてください
- A
当社ではプライバシーマークの維持に、従業員全員の参加が必須であると考えています。毎月、部署ごとに部門内自主点検を実施しているのですが、同じ部署内であれば新入社員もベテラン社員も全員が一緒に参加します。
また、教育研修は年に1度実施する集合研修を基本としていますが、不定期に他社の事例などを紹介する機会も積極的に取り入れています。一時期、ランサムウェアの攻撃を受けた病院の話がニュースになっていた際には、事例として臨時研修に取り入れたりもしました。その後、同業の会社が実際にランサムウェア被害を受けてしまったと聞き、復旧後にはその企業の担当者様を招いた講演会も実施しました。
PMS運用のポイント
・毎月、部門内での自主点検を行い、部署内全員が参加する
・定期研修のほか、臨時研修も積極的に行う
・事例紹介として、他社の担当者を招いた講演会を実施する
【2025年度】インタビュー特別企画