【2025年度】インタビュー特別企画

2025年7月17日掲載

株式会社YPP

会社概要

株式会社YPP
本社の所在地:東京都千代田区外神田2-10-7 T・Iビル2階
2005年2月1日設立/社員数 9名 ※2025年7月時点

創業20年、450社・37業態の確かな実績。YPPは、バックオフィス業務を支援し、企業の成長を支えるアウトソーシング会社です。
これまで、さまざまな業界のバックオフィス最適化に携わり、業務フローの改善や仕組みづくりをお手伝いしてきました。「整う(業務の最適化)・展く(成長戦略)・資する(社会への貢献)」を軸に、これからも企業が持続的に成長できる環境づくりを支えてまいります。

  • 業種:その他の事業サービス業
  • Pマーク付与…2012年6月20日、登録番号…10862243(07)
    審査機関:一般財団法人日本情報経済社会推進協会

取り扱う個人情報

  • 取引企業、提携事業者の情報
  • 業務委託メンバーの情報
  • 自社従業者の情報など

インタビュー

インタビュー回答者

  • PMS組織 管理責任者:代表取締役社長 五味渕 紀子様

Q

プライバシーマーク導入の背景を教えてください

A

A社に送るはずの書類をB社に送ってしまうという誤配送で、お客様から大変なご叱責をいただき、情報管理の重要性を痛感したことがプライバシーマーク導入のきっかけとなります。幸い、B社のお客様が開封前にご連絡をくださり、誤配送した資料は当日中に回収できました。その際に、もしそのままA社の情報が漏えいしたり悪用されるような事態になった場合、お客様に多大な影響とご迷惑をかける可能性があると気づきました。
このミスをきっかけに社内の情報管理の在り方を見直す中で、過剰になっていた対応もありましたので、「しっかりとした個人情報保護の基準を持ちたい」「お客様にも働くメンバーにも安心できる状態にしたい」と考え、取り組みを始めました。

導入の目的

・自社に合った個人情報保護のための基準を持ちたい
・顧客と従業者が安心できる体制を作りたい

Q

取得に至るまでの過程やPMS維持する中で、ご苦労された点はありますか

A

弊社は人数も少なく組織らしい体制ではなかったこと、また法律用語にも不慣れだったので、最初はPMSの規定や取得への道筋を理解するのに時間がかかりました。
さらに最大のネックは、弊社の事業はテレワークで行う業務であったことです。本社の環境をいくら整備しても、実際の現場は委託先であるテレワーカーの自宅となるため、どのように委託先の安全管理を行うかが大きな課題でした。取得当初は“テレワークかつアウトソーシング”という業態は珍しかったので、プライバシーマーク審査員の方々にも弊社の業務内容や進め方について、理解いただくのにご苦労をおかけしたのではないかと思います。
また、このような業態が一般化し、インターネットの利用が進むほど、悪質な犯罪やリスクも増加していくため、インターネットを介して仕事をする弊社がそのリスクにどう備えていくのかは、常に緊張感のある課題だと考えています。

Q

プライバシーマーク取得後にどのような効果がありましたか

A

安全管理についての一定の基準が出来たことは、弊社にとって本当に大きな成果でした。それまでは、自分たちだけで考え、ともすれば「やり過ぎ」という対応を行っていたり、答えが見つからずに悩んでいたことも少なくありませんでした。「残存リスクの認識」という考え方も学び、お客様にも働くメンバーにもしっかりとした基準を示せたことで、安心して業務に取り組めるようになりました。

また、取得直後には“テレワーカーを組織してアウトソーシングを行う”という弊社の事業形態での取得が珍しかったようで、プライバシーマーク取得事業者から「安心して頼める依頼先が見つかった」と喜んでいただくこともありました。このことが新規契約の受託にもつながり、事業の信頼性向上にも貢献したと感じています。

取得の効果

・自社の信頼性向上
・新規契約の受託

Q

PMSの運用において、工夫している点があれば教えてください

A

技術的な対処には限界があるため「教育」が何より大事だと考え、研修内容の充実に力を入れています。オンラインで実施する場合も参加者は少人数にし、全員の顔が見える形で行います。講師も受講者に問いかけるようにするなどして、しっかりと重要性を伝え、参加者の理解度を確認しながら進める体制をとっています。

また、受講者にとって毎回気づきのある研修になるように、講師と管理責任者、内部監査員で、毎月定期的にミーティングを行い、最新のニュースを共有しながら、研修内容のブラッシュアップに努めています。気を付けていないと本社でも古いデータの整理作業が残ってしまいがちなので、技術チームとも連携し定期的にミーティングを行うことで、PDCAサイクルが回るよう、検証と整備を続けています。

  • 講師との定期ミーティングの風景
  • PMSの運用体制

PMS運用のポイント

・業態にあわせた研修方法の検討および実施
・随時、研修内容の見直しや追加を行う
・部署連携と定期的なミーティングの実施


お問い合わせ

一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
プライバシーマーク推進センター

〒106-0032
東京都港区六本木一丁目9番9号 六本木ファーストビル内

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