「第58回宣伝会議賞」に協賛(課題掲出)をします。
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公開日:2020年10月1日
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JIPDECでは昨年に引き続き、今年度も日本最大規模の公募型広告賞「宣伝会議賞」へ、協賛を行うこととなりました。今年度も「プライバシーマークを多くの人に知ってもらうためのアイデア」を募集します。
では、「プライバシーマーク」の宣伝アイデアを考えるとき、どう考えれば良いのでしょうか。
インタビュー
「プライバシーマーク」が、本当に解決したい課題は何か。
~第57回宣伝会議賞 シルバー受賞 谷 明展様インタビュー~
今回JIPDECでは、特別に昨年度宣伝会議賞62万4670作品のうちの31作品(ファイナリスト)へ残り、さらに「シルバー」賞を受賞された谷 明展 様へお話をお伺いしました。谷様がシルバーを受賞された作品「『あの流出した会社』で有名にならないために。」は、当協会の課題に対しての作品でした。
インタビュアー:一般財団法人日本情報経済社会推進協会
プライバシーマーク推進センター 福岡 峻(写真右)
—宣伝会議賞についてお聞きします。 宣伝会議賞では長年にわたりご活躍をされているとお聞きしました。
「コピーライター養成講座」受講時から応募しています。3回目のチャレンジで協賛企業賞を2つ受賞しました。その後、参加しない年もありましたが、第56回ではファイナリスト、そして昨年第57回宣伝会議賞で、JIPDEC課題作品によってシルバーを受賞しました。
—宣伝会議賞にはたくさんの課題があると思います。JIPDECの課題にはどのように取り組まれたのか教えてください。
課題を考える際には、まず雑誌「宣伝会議」に掲載される課題をじっくり読み、本当に解決すべきことは何かを考えます。まず昨年のJIPDECの課題文を素直に読むと、「一般の方の知名度を上げてほしい」という要望があることがわかります。
—仰る通りです。
ただし、それだけではないのではないか。その他に課題は無いのか、何を解決すれば喜んでもらえるのかということも同時に考えます。そしてJIPDECとしては「より多くの企業にプライバシーマークの取得を薦めたい」という想いも同時に抱かれているのではないか、という思いに至りました。じっくり課題と向き合い、切り口や課題解決の方向性を複数検討してから、JIPDECやプライバシーマークのホームページを見て知識を入れていきました。
—プライバシーマークは形があるものではないので、実際に手に取ることもできません。難しさはありませんでしたか?
課題のうち商品でコンビニやスーパーで実際に購入できるものは、店に直接足を運んで売り場の様子や競合の商品などを確認します。実際に手に取って考えることのできる課題はヒントが多いので考えやすいとは思いますが、それはどの応募者も同じ。つまり、取り組む人数が多いので競争率が上がり、その分受賞も難しくなります。形のないサービスや企業広告などの課題は難しいですが、逆にライバルが少なると思って取り組んでいます。なのでプライバシーマークのような手に取ることのできる商品ではない課題でも、苦手意識を持たないよう取り組んでいます。また前回のJIPDEC課題は対象(プライバシーマーク)も課題(広める)も明確だったので、個人的にはとても取り組みやすい課題だと感じていました。
かつて転職を考えていた際にコピーライターを目指してみようと、(株)宣伝会議が開講している「コピーライター養成講座」を受講。その後の受賞をきっかけに広告代理店での営業職へ転職。現在はさらに転職し広告業界とは違う道を歩んでいるが、宣伝会議賞には可能な限り参加している。
—シルバーを受賞されたキャッチフレーズへの想いを教えてください。
最初は一般の方への知名度をどう上げればいいかという方向で考えていましたが、途中からは「企業がプライバシーマークを取得したくなるようなキャッチフレーズを作ろう」という方向に切り替えました。例えば私がプライバシーマークを営業するとして、プレゼン資料にどう書けば目立つか、名刺に何と書けば効果的か、そういうことを考えていました。やはり企業としては個人情報の流出を防ぎたいと思うはずなので、「流出」というキーワードを入れようと思いました。その思考の過程で「商品やサービスが良い評判で有名になるのは時間がかかるのに、流出事故などで悪い評判が立って有名になるのは一瞬だな」という考えが浮かび、そこから「有名になる」という言葉を入れてみようといくつかコピーを書いてみて、最終的に『「あの流出した会社」で有名にならないために。』という形になりました。
—受賞されたキャッチフレーズは、自信があったものでしたか?
正直まったく自信はありませんでした。特にJIPDECの場合は昨年が初登場の課題でしたので、どういうコピーが審査員の方やJIPDECの社員の方に受け入れられるのかという方向性がわからなかったので…。ただ自分のやり方として、仮に自信のあるコピーが浮かんだとしても「そこからが本当のスタートだ」と考えるようにしています。ひとつ自信があるコピーができるとそこで満足してしまいそれ以上の思考を止めてしまうことが過去に何度もあったので、あえて一本のコピーに自信を持たないよう心がけています。
—ところで、 宣伝会議賞に参加する前に、プライバシーマークは見たことがありましたか?
広告代理店に勤めているころに、相手先の名刺にプライバシーマークが入っているのを何度か目にしたことがありました。ただ当時はプライバシーマークに関する知識もなく、どうやったら取得できるのか、どこに申請するのかなど全く知りませんでした。
—ホームページをご覧になるときは、キャッチフレーズには直接関係ないところ(申請の流れ等)も見ていただけるものなのでしょうか?また、プライバシーマークに対する印象など変化はありましたか?
色々見ました。そこで気づいたのですが、それまでは申請さえすれば使えるマークだと思っていたんですが、全然違いました。プライバシーマークは企業が努力をしないと取ることのできないものだとわかったことは、課題を考えるうえでも役に立ちました。
—プライバシーマークについて、今後こうなってほしいなどはありますか?
もっと大々的に掲示されるようになってほしいなと思いました。いまはホームページでも小さく掲載されているだけなので、たとえばクレジットカード情報などを登録するときなどにも、大きく掲示されるようになると、個人情報を預ける際の不安も払しょくされて良いなぁと感じました。
—これから課題へ取り組まれる方へのアドバイスをお願いします。
一般的に知られていないものや、モノではないサービスなどのキャッチフレーズを考えるときは、無理やり自分ごと化しない方が良いのではないか、と思います。無理やり自分ごと化すると、言葉に気持ちが入らなくなる。だからこそ、企業目線と言うのが大切なんだろうと思っています。企業として、そのサービスをどうしていきたいか、どうなってほしいか、そういう目線で考えると良いのではないかなぁと思います。企業目線で、何もサービスのことを知らない人にわかりやすく伝えるにはどうすれば良いか、というのを意識しています。
—今年もぜひJIPDEC課題へのご応募の方、よろしくお願いします!
宣伝会議賞が大好きで、応募期間は宣伝会議賞メインで生活しています。今年も応募させていただきます!
宣伝会議賞について
宣伝会議賞は、月刊「宣伝会議」が主催する広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募いただく公募広告賞です。
【「第58回 宣伝会議賞」JIPDEC課題 応募詳細】
- 課題 :「プライバシーマーク」を多くの人に知ってもらうためのアイデア
- ジャンル :キャッチフレーズ/ラジオCM/テレビCM
- 応募期間 :2020年10月1日(木)~ 2020年11月19日(木)
- 第58回 宣伝会議賞特設サイト :https://senden.co/
例えば昨年度は、以下のような作品をいただきました。一部ご紹介します。
- 普及させたい想いはありますが、甘くするつもりはありません。
- ないことに気づく、という守り方がある。
- あんしんって、ことばだけで足りるだろうか。
- 認定であり、宣言でもある。
みなさまからのアイデアをお待ちしています。
この件に関するお問い合わせ
プライバシーマーク推進センター
電話:03-5860-7563