4-6.【こんな場合6】「個人情報」のトラブル対策に関する知識
旅行に申し込もうとしたら、別の参加者の書類が送られてきた。
「個人情報」の取り扱いにおける事故が発生したとき、事業者はどう対応しているの?

「旅行会社のサイトで、母さんと2人で行く北海道旅行の見積りを郵送して欲しいとメールしたら、今日、他の人の名前が入った書類が間違って送られてきたよ。日程表だったけど。どうしたらいいかね?」
「これは、『個人情報』の漏えい事故だから、旅行会社に連絡したほうが良いと思うよ。父さんたちの書類が、この人のところに郵送された可能性もあるしね」

ポイント

個人情報保護法では・・・
個人情報取扱事業者は、「個人データ」の安全管理のために必要かつ適切な措置を講じるよう義務づけられています。
なお、漏えい等の事案が発生した場合等において、事業者が実施することが望まれる対応は個人情報保護委員会告示に示されています。
プライバシーマーク付与事業者は・・・
プライバシーマーク付与事業者は、「個人情報」を安全に保管・管理し、さらに利用する場面でも漏えいなどが発生しないように、予防策として必要な安全対策(セキュリティ対策)を講じています。
事業者の事業分野や規模、事業の性質、そして取り扱う「個人情報」の量や質によって生じるリスクは異なります。そうした各事業者の実態に合わせ、そのリスクに応じた安全対策が講じられます。
また、万が一、「個人情報」の取り扱いにおいて漏えいなどの事故が発生した場合でも、被害が深刻になったり、拡大化しないよう、対策を取れるような措置を講じています。
なお、プライバシーマーク付与事業者は、「個人情報」の取り扱いにおいて、漏えいなどの事故が発生した場合、JIPDECもしくは、審査機関に事故の報告を行うことが義務づけられています。

その時、あなたは・・・
1)「個人情報」の取り扱いにおける漏えいなどの事故の予防策に必要な安全対策としては、一律の対策内容が決められているわけではありません。しかし、少なくとも、プライバシーマーク付与事業者は、その事業者の「個人情報」の取り扱いの実態を踏まえたうえで、必要な対策を講じていますので、安心して「個人情報」を預けることができます。
「個人情報」の漏えいなどに気づいたら、事業者に申し出を行い、きちんと対応をしてもらうことが重要です。
2)事故を起こした事業者は、社告やホームページなどで経緯や再発防止策などについて公表を行うことがありますので、事故後の対応を確認することも大切です(ただし、発生した事故のすべてを公表することが義務づけられているわけではありません)。
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